運営規程

第一章
メンバー企業

(A)メンバーシップの種類 HDPユーザーグループ・インターナショナル(HDP)のメンバーシップには、以下に定義する3つのクラスがあります。

  1. エグゼクティブ エグゼクティブは、当法人の業務において重要な指導的役割を果たすメンバー企業であり、当法人の取締役会(BOD)の議席に代表者1名を指名することができるものとします。エグゼクティブのメンバー企業の会費は、次の各号に掲げるレギュラーAまたはレギュラーBのメンバー企業の会費に加え、年間10,000米ドルとします。取締役の数は12名までとし、いかなる場合においても、サプライヤー側の取締役数がユーザー側の取締役数と同数またはそれを超えることはないものとします。
  2. レギュラーA レギュラーAは、年間売上高が5,000万米ドル($50,000,000.00)以上のメンバー企業です。レギュラーAのメンバー企業は、すべてのメンバーミーティングへの参加権及び投票権を含む、メンバー企業のすべての権利を有します。レギュラーAのメンバー企業の会費は、年額17,000米ドルとし、毎年支払うものとします。
  3. レギュラーB レギュラーBは、年間売上高が5,000万米ドル($50,000,000.00)未満のメンバー企業であり、すべてのメンバーミーティングへの参加権及び投票権を含み、メンバー企業のすべての権利を有します。レギュラーBのメンバー企業の会費は、年額8,500米ドルとし、毎年支払うものとします。

(B) 支払条件とオプション 別段の合意がない限り、HDPへの支払条件は請求書を受領した時点から30日以内となります。HDPユーザーグループのメンバーシップは年会費制です。ほとんどの会員が年会費を年1回支払うことを選択しますが、以下の支払いオプションも用意しています。

  1. エグゼクティブ:年額10,000米ドル、あるいは半期毎に5,000米ドル、もしくは四半期毎に2,500米ドルの支払い。
  2. レギュラーA:年額17,000米ドル、あるいは半期毎に8,500米ドル、もしくは四半期毎に4,250米ドルの支払い。
  3. レギュラーB:年額8,500米ドル、または半期毎に4,250米ドルの支払い。

(C) メンバーシップの条件 HDP取締役会は、メンバー企業のカテゴリー選定を検討し、承認します。正会員は、以下のいずれかに該当する法人、企業、会社または組織とします。

  1. エレクトロニクスやオプト・エレクトロニクスの部品・材料の使用、販売または製造に携わっていること。
  2. 取締役会が決定する入会金および年会費を支払うこと、および
  3. 取締役会の決議により随時定められるその他の入会基準を満たすこと。
  4. 取締役会が定めた期間内に、その後の拠出金、会費、賦課金、手数料、および支払い遅延に対する罰金をすべて支払い、メンバー企業としてのその他の要件をすべて満たし続けることによって、健全な状態を維持すること。本規約に別段の定めがある場合を除き、メンバーシップの資格および資格要件、ならびにメンバー企業の権利、特権および責任に関するあらゆる疑義は、取締役会によって決議されるものとします。

(D)会員としての特権 健全なメンバー企業は、メンバー企業の投票に付された各事項について1票の投票権を有します。メンバー企業が、資格停止処分を受けたり、または健全な状態にない場合には、いかなる案件についても投票する権利を有しません。健全なメンバー企業は、HDPが関与するあらゆるプロジェクトや活動に参加する権利を有し、通常配布を目的とするHDPのあらゆる出版物を受領する権利を有するものとします。メンバー企業は、いかなるプログラムあるいはプロジェクトにおいても、複数の担当者を参加することができます。

(E) 主担当者 各メンバー企業は、主担当者と副担当者の名前と住所を提供ください。HDPの公式文書はすべて主担当者に送られます。メンバー企業は、主担当者や住所が変わった場合に、その氏名や住所の変更をHDPに報告する責任を負うものとします。

(F)退会の帰結あるいはメンバーシップの終了

  1. 細則のいかなる規定にもかかわらず、HDPとの契約に基づくメンバー企業の拠出金、会費、査定料または手数料の支払義務は、メンバー企業の自発的な退会にかかわらず、契約の残存期間中継続するものとします。
  2. メンバー企業が退会した場合、メンバー企業はそれ以降一切の特典を受けられず、メンバーシップとしての義務も負わないものとします。しかしながら、過去に享受した特典については、それらの取扱いに関する条項の内容と条件に従う限り、それら特典を保持することはできるものとします。

第二章
プロジェクト

(A)目的 プロジェクトはHDPの主要な成果物であり、プロジェクトへの参加とそこでのリーダーシップを通じて、メンバーシップはその価値を最大化することができます。個々のプロジェクトはそれぞれ内容が異なるため、HDPはそれぞれ、当該のプロジェクト・リーダと参加者に最大限の自由を与えるよう努力しますが、いくつかのガイドラインには従う必要があります。

(B)プロジェクトのステージ ほとんどのプロジェクトは、以下のステージを経て進みます。

  1. プロジェクトのアイデア アイデア・ステージとも言います。プロジェクト・アイデアでは、メンバー企業、非メンバー企業、HDPスタッフ、または他の組織・団体から参加可能です。アイデアは、エレクトロニクスまたはオプトエレクトロニクス部品などの分野の問題や課題を扱うものでなければなりません。
  2. プロジェクトの定義づけ 定義づけステージとも言います。この段階はプロジェクト計画の作成と興味ありそうなメンバー企業の募集を行うプロジェクトの形成段階です。アイデア・ステージの話に戻りますが、どんな個人(チャンピオン)でも、やる気があって、簡潔な説明書を準備できれば、プロジェクトアイデアを提示できます。説明書には解決すべき問題、その解決策や調査案を記述し、それをHDPスタッフに説明すればよいのです。そのアイデアがHDPの憲章に合致し、HDPメンバーシップの関心を引きそうであれば、HDPスタッフはその説明書をメンバーに配布し、プロジェクトの内容を話し合うプロジェクト会議を開催します。問題やメンバー企業への利益(特典)が明確になるまで数回のプロジェクト会議を要する場合もありますが、明確になった時点で、そのアイデアは「プロジェクト定義」の段階に入ったことになります。この段階では、チーム・チャンピオンの判断により、メンバーシップ有無に関係なく、関心のあるすべての企業・団体が参加することができます。プロジェクト定義チームは、問題点と可能なアプローチについて議論し、HDP取締役会に提出するプロジェクト提案書を作成します。提案書は通常、HDPプロジェクト提案書テンプレートに則り、提案されたプロジェクトがHDP憲章に合致しているか、十分なサポート(メンバー企業が最低4社の参加)、チームリーダーがいるか、具体的なスケジュールと成果物が定義されているかを取締役会が判断するために十分な情報を含んでいます。
  3. プロジェクトの実行 取締役会で承認されると、プロジェクトは実行段階に移行します。この段階では、HDPのメンバー企業と、権利と責任を記した研究開発(R&D)契約に署名した一部の非メンバー企業のみが参加を許されます。チームは、提案したスケジュールに従って、定期的にプロジェクト会議を開催し、プロジェクト提案書で特定した大中項目の作業を遂行するための個々の小活動をこなしていきます。チームリーダーまたはリーダーの指名を受けた者は、すべてのHDPメンバーミーティングにおいて、最新の進捗状況を発表することになります。

(C)テクノロジープログラムまたはプロジェクトへの参加 計画中または活動中のテクノロジー・プログラムまたはプロジェクトに参加するメンバー企業(またはその他の人々)の権利は、以下の通りです。

  1. プロジェクト定義づけチーム プロジェクト定義づけチームへの参加は、チームリーダーの判断により、メンバーシップの有無に関係なく、関心のあるすべての企業や組織に開放されます。
  2. 実行段階のプロジェクト 会費支払いの健全なメンバー企業に限定されますが、実行段階に以降したテクノロジープログラムやプロジェクトには、どんなメンバー企業でも参加できます。ただし、当該メンバー企業の参加が、HDPまたは当該テクノロジープログラムもしくはプロジェクトの継続的な存続または運営を脅かすと、取締役会が判断した場合は、この限りではありません。メンバーシップを有しない企業は、既存プロジェクト参加者の全会一致の承認と適切な研究開発契約の締結があった場合に限り、テクノロジープロジェクトの参加者となることができます。プロジェクトリーダーは、特定の貢献のために、非メンバー企業を単一チームのプロジェクト会議(リアル・オンラインとも)に招待することができます。
  3. 活動中のテクノロジープログラム いかなるメンバー企業も、以前に参加していなかったり、メンバー企業ではなかったりしても、活動中のテクノロジープログラムあるいはプロジェクトに参加できるものとします。ただし、(i) 当該メンバー企業による参加がHDPまたは当該テクノロジープログラムもしくはプロジェクトの継続的な存続または運営を脅かすと取締役会が判断した場合や、(ii) 特定の研究開発契約に別段の定めがある場合を除きます。当該メンバー企業は、テクノロジープログラムまたはプロジェクト内で既に費やされた努力、およびその時点での参加者やメンバー企業が負担した以前のリスクを反映し、既存のプロジェクトメンバー企業が定めた条件を遵守することに同意することが条件となります。

(D)リソースの管理 プロジェクトに提供されたすべてのリソースは、その時点の参加者の利益のために、参加者の過半数が選択する方法で、そのテクノロジープログラムまたはプロジェクトで使用されるものとします。

(E)プロジェクトの運営原則 プロジェクト活動の指針となる原則は以下に示すとおりです。

  1. 正式な行動を起こすには、少なくとも3人のメンバー企業の定足数が必要です。
  2. プロジェクトは、可能な限り出席するメンバー企業全員の合意に基いて運営されるものとします。少数派のメンバー企業が意見を異にする場合、プロジェクトは、出席メンバー企業の3分の2の賛成を必要とする議案を採決することができます。
  3. 各社の責任者は、プロジェクトの作業の一貫性を保つため、可能な限りすべての会議に出席するものとします。出席できない場合、責任者に代わって会社のために発言し投票できる、適切で知識のある人物を指名するものとします。この人物は、プロジェクトの議論と取られた措置について、当該責任者に報告するものとします。

(F) テクノロジープログラムまたはプロジェクトの終了 テクノロジープログラムまたはプロジェクトの終了は、(a)参加者 (b)エグゼクティブ・ディレクター (c)取締役会のいずれかによりいつでも要請できます。この要請は、テクノロジープログラムまたはプロジェクトの参加者の4分の3によって承認された場合、終了となります。終了した場合、参加者は、ベンダー、ライセンサー、ライセンシー、従業員、その他の第三者に対する未払い債務を含め、テクノロジー・プログラムまたはプロジェクトの終了にかかるすべての費用を負担するものとします。

(G)テクノロジーに対する権利 HDPおよび会費支払いの健全なメンバー企業は、プロジェクトによって生成または取得された情報およびドキュメントを使用する権利を有します。一般への情報公開は、プロジェクト終了時に、プロジェクト・チームからの推薦に基いて、取締役会が決定します。HDPメンバーシップ以外への当該情報の事前公開は、取締役会の承認が必要となります。

第三章
メンバー企業が利用できるサービス

(A)プロジェクトを円滑に進める作業 HDPスタッフは、メンバー企業およびプロジェクトに対して、常に合理的かつタイムリーなサポートを提供致します。

(B) 運営 HDPユーザーグループは、必要に応じてプロジェクト会議の中立的な議長を提供し、会議の運営を支援致します。プロジェクトリーダーとHDPユーザーグループの担当者は、会議中の各アクションの責任者を決定します。

(C)プロジェクトの運営 HDPユーザグループのスタッフは、プロジェクト会議のための会議場所、会議日時、電子での会議通知を手配・発行することにより、プロジェクトの作業を支援するものとします。

(D)コミュニケーション HDPユーザグループのスタッフは、会議の開催通知、議事録、進捗状況報告、成果物の配布、および活動中の各プロジェクトの会員専用ウェブページの更新などで、プロジェクトを支援するものとします。